身の回りにあふれる電磁波、ほんとうに安全といえるの

府中・生活者ネットワーク学習会より

私たちの身の回りには、生活から切り離せなくなってしまった家電製品、携帯電話、携帯電話の基地局となる電波塔など、電磁波を発しているものが沢山あります。電磁波が私たちの健康にどう影響しているかを学習するために、NPO法人市民科学研究室代表、上田昌文さんにお話を伺いました。

「電磁波の危険性や被害については、まだ立証されてはいないが、安全とは言い切れない。子どもは小さな大人ではない。脳も身体も発達途中の子どもたちへの影響は計り知れない」とのことでした。子どもの携帯電話の使用に関してヨーロッパでは規制があるそうですが、日本はまだまだです。携帯電話の電磁波は受発信時に強まります。携帯電話は耳から1㎝離して話す、腰ポケットに常時入れない、携帯を身体に密着させないよう心がけるなど普段の行動を見直すことで影響を少なくすることもできるそうです。
また携帯基地局の電波塔からの電磁波による健康被害の問題も提起されました。ビルの屋上に立てられることが多く、現状では周辺住民への事前説明もなく設置されており、子どもたちが集まる学校へも許可されれば設置されることがあるそうです。周辺住民への影響を最小限にするためにも、設置場所の選定には十分な配慮が必要です。鎌倉市や国立市などでは、住民への影響を考えて、基地局の設置に関して条例を定めています。

学習会は私たちの身近で発生している電磁波の影響について考えるよい機会になりました。一度マンションや高いビルの屋上にある基地局を探してみませんか?

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