2013年 3月議会を終えて
3月議会の一般質問で、いじめの問題について取り上げました。
~子どもの人権にもとづいた視点で、いじめ防止プログラムの導入を求める~
いじめが社会的に問題になっていることから、いじめを未然に防ぐために生徒自身が企画し活動すること、「いじめ防止プログラム」の導入をもとめました。
このプログラムは、藤沢市のNPO団体が、生徒たちと共に作りあげたもので、生徒自身がいじめの問題性に気付き、自分も他人も大切にする自己肯定感を育むものです。
いじめについて共通認識を持つために、生徒、教師、保護者、地域の大人向けに講演会が開かれた後、子どもたちはクラスで4回のワークショップを受けます。そして、いじめを未然に防ぐための様々な企画・情報を発信し学校内にいじめを許さない気運を作り、いじめの傍観者をなくすための活動をする「スクール・バディ」を募ります。希望した生徒は、8時間のトレーニングを受け、終了後にチームを組んで活動を始めます。この活動により、生徒同士が支え合い、いじめや暴力の抑止力になります。このプログラムは、世田谷区の中学校など東京都と神奈川県の公立小中学校15校で実施し、藤沢市では効果が出始めています。
府中市では、「Q-Uテスト」のような「意識調査」や「自分や他者への気づきを大切にして互いを認め合うワークショップ構成的グループ・エンカウンター」などに取り組んでいるそうですが、まだ一部の学校にとどまっています。今後府中市は、プログラム導入に関して研究すると答弁しました。
また府中市では、いじめ、不登校などに対応するため2008年度から教育センターに配置されているスクールソーシャルワーカーが、教育だけでなく、福祉的な視点も含め幅広い問題に関して積極的に関係機関と連携し、問題解決をしています。今後さらにその役割は大きくなることから、現在の業務時間や日数の増加、そして人員をさらに増やすことを強く求めました。