「白糸台掩体壕」 史跡公園化整備 完成

〜3月28日より一般公開  無料で見学できます〜

掩体壕の内部
掩体壕の内部
去る3月27日に記念式典が行われ、参加してきました。
式典終了後、掩体壕の内部も公開し、中に入ることができました。戦闘機1台が格納できるアーチ型の屋根の内側上部は、コンクリート造りで表面は砂利で、指で触るとぽろぽろとおちてくる状態であるとの説明がありました。
 内部に入る入口には門を作り、普段は施錠されていて、通常の見学時には内部までは入れないようです。

掩体壕とは、太平洋戦争中の軍事飛行場とその周辺に、敵の空襲や爆撃から飛行機を守るための格納施設です。太平洋戦争の末期、旧陸軍の「帝都防衛と都市計画上の重要施設」とされた調布飛行場には、米軍の本格的な空襲に備えるために、多くの戦闘機が配備されていたそうです。調布飛行場の滑走路の周辺に、コンクリートや土で造られた掩体壕が60基ほどあったと伝えられています。戦後60年以上を経た現在までにそれらの多くが取り壊され、現在は府中市と三鷹市に2基ずつ、計4基の掩体壕が残っているだけです。
2012年4月14日(土)14時〜16時に、市民団体の方々の企画で、「白糸台掩体壕」と
「朝日掩体壕」2か所合わせて見学会を行う案内チラシが当日配布されました。

平成14年10月に、市民から「調布市飛行場の掩体ごうの保存に関する陳情書」が出され、白糸台2丁目の掩体壕を「小公園」として保存・整備し、「説明版」を設置すること、掩体壕を文化財に指定することの要望がなされました。市は関係者と協議を進め、平成18年の平和都市宣言20周年を機に、白糸台2丁目17番地に所在する「白糸台掩体壕」の保存を決定し、周辺用地を含め約500㎡を公有地化することとなりました。
その後、府中市教育委員会では、保存及び整備のため、その規模、構造、具体的な建築工法等を明らかにする確認調査を平成19年12月から行うことになりました。

戦争のない現在の尊さを見つめ直す機会として、ぜひ皆さんも、一度見学に行ってみて下さい。

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